参加申込に応募、そして当選
アーティゾン美術館で開催されている展覧会、「ABSTRACTION 抽象絵画の覚醒と展開 セザンヌ、フォーヴィスム、キュビスムから現代へ」。
この展覧会に関連するワークショップの講師を津上みゆきさんが務めるということで、参加申込をしてみました。
以前違うワークショップに申し込んだ際は落選して参加できなかったので、ダメ元で申し込んでみたのですが、まさかの当選。
せっかくの機会、ありがたく参加させていただきました。
入場時、鉛筆と津上さんオリジナルのスケッチブックをいただきました。今のところ世界に200部しかないというレアなスケッチブックです。持ち運びしやすく、描き心地も良い素敵なスケッチブック。ぜひ商品化してほしいです。
ワークショップの内容
今回参加したワークショップは【「ほぼ津上さん ながれゆく ひとの流れ、まちの流れ、ときの流れ」あなたの視点】。
ライトノベル並みに名前が長いですね。所要時間は3時間程度。
津上さんから何か技術的なことを教わるといったことはなく、あくまで参加者各々の個性を尊重するようなワークショップだったように思います。
まずは「起きてから会場に来るまでの間で印象に残っている風景を描く」という課題。
いきなり描くということにも驚きましたが、様々なものを視界に入れているにも関わらず、自分の心に何も留まっていないことに驚きました。何も意識せず、なんとなく時間を過ごしている自分を認識。
描いたものを一人ずつ発表した後は、鉛筆の使い方を少し学び、屋外へスケッチに出かけました。
伝えられたことは「自分の歩幅で見つめる」「一人旅」「すべてYES」「みて描く」ということ。
「〇〇を描きなさい」といった指示はなく、自分の好きなように何かを描く。消しゴムは使用しない、すべて肯定する、写真は撮らずに自分の目で見て描く。
そして必ず一人で行動する。私にとっては一人で行動するということが大きいポイントでした。誰かといると、その人に寄せていってしまい、自分の目でものをみることができなくなってしまうので。
歩道橋の上からなら、色々なものが見えて何か描きたいものが見つかるだろうと思い歩道橋の上へ。
確かに見晴らしは良く色々なものが視界には入りましたが、情報量が多すぎて私には何も見えませんでした。綺麗に引かれた線、無機質な建築物、次々に消えていく車、狭い空・・・。
とりあえず何か描こうと鉛筆を動かしましたが、都会ならではの喧騒に酔ってしまい描く手を止めました。残り時間はゆっくり街を眺めながら美術館に戻ることに。
最後に参加者全員で描いたものや感じたことを発表。一人一人に津上さんが批評といった感じにコメントをくれました。
スケッチも進まず何かを多く伝えることができなかった私に対しても、真摯に言葉をかけてくれました。それだけでも十分だったのですが、上手く言葉を紡げなかった私の気持ちを汲んでくれたことが本当に嬉しかったです。一人一人に対して向き合ってくれる津上さん、改めて尊敬。
ワークショップを通じて
誰かの気持ちには敏感なのに、自分のことに関しては鈍感。自覚はありましたが、ワークショップを通じて自分の思っていること・伝えたいことをすぐに言葉やかたちに変換することが得意ではないなと改めて実感しました。
私にとって今回のワークショップは、美術に触れるというよりは、自分自身に目を向ける時間となりました。
普段、大勢の人の前で自分の素直な気持ちを言葉にする機会もないので、刺激があり新鮮さのある有意義なワークショップだったと感じます。
それでは良い一日をお過ごしくださいませ。
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