一番好きな美術館は豊島美術館
私の一番好きな美術館は、香川県の豊島にある、豊島美術館です。
一般的な美術館のように、絵画や彫刻作品が展示されていません。
アーティスト内藤礼さんと、建築家西沢立衛さんによる、建物自体が作品の美術館です。
内部には糸が垂れ下がっていたり、小さな玉が置いてあったり、水が少しずつ流れ出てきて泉ができてきたり。
よく目を凝らしてみないと見つけられないものばかりです。
館内では寝転んでみたり、立ちながらあるいは座りながら何かを眺めたり。
スケッチしたり瞑想をしたり。
それぞれ思い思いに自由に過ごします。
際立った何かがあるわけではありませんが、居心地が良く、心が凪ぐ空間です。
雨の日の鑑賞もおすすめです
運良く、快晴の日と雨の日に豊島美術館を訪れた経験があります。
晴れた日に訪れるのも気持ち良くておすすめですが、雨の日に訪れるのもおすすめです。
ぽっかりと空いた開口部から、しとしとと雨が降り注ぐ様子を見るのも一興。
次第に大きくなっていく水たまり。
ただそこに水が流れて溜まっていくだけなのに、目が離せなくなるほどに惹かれます。
ただただ水が流れる光景を見るだけでも、とても有意義な時間だと感じられる場所です。
カフェとミュージアムショップもあります
カフェとミュージアムショップも敷地内にあります。
こちらはミニ豊島美術館といった建物。
美術館と同じような穴が開いていますが、こちらは雨が入り込まないようにしてあります。
こちらはオリーブごはん。
私が行ったときは、ごはんっぽいメニューはこのオリーブごはんだけでした。
オリーブごはんは初めて食べましたが、シンプルながらも味がしっかりついていてよかったです。
刻んで混ぜ込んであるブラックオリーブが良い。
マネして自宅でも作ってみたいかも。
食いしん坊の私としてはオリーブごはんだけでは満たされなかったので、イチゴのロールケーキも注文。
クリームもケーキの生地も好みの味・食感で美味しかったです。
天気が良ければ、外で海を眺めながら食事をすることもできます。
外でのんびりするには恵まれた環境です。
写真に収めることはできないけれど
豊島美術館は館内での写真撮影が禁止されています。
写真に残せないことは残念ですが、だからこそ今そこにいる時間と真摯に向き合うことができます。
とはいえ、やはりいつでも見返せる何かはあった方が良いので、図録とポストカードはミュージアムショップで購入しました。
訪れて初めて何かを感じられる美術館なので、言葉で良さを表現することが難しいのですが、本当に素晴らしい美術館です。
そして私にとって豊島美術館は、今と自然に向き合える場所でもあります。
なかなか気軽に行ける場所にはありませんが、また是非行きたいなと思います。
それでは良い一日をお過ごしくださいませ。
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