人生初のミシュラン三ツ星レストランに行ってきました。
まずはレフェルヴェソンスの予約から
行ける余力があるうちに三ツ星レストランに行ってみたいという思いから、お店を探し始めました。
和食や中華などもありますが、夫がワイン好きなので、ワインに合うであろうフランス料理店に決めました。
カンテサンスとレフェルヴェソンスで迷いましたが、カンテサンスは予約難易度が桁違いに高いので、レフェルヴェソンスに的を絞って予約を試みました。
やっぱり人気レストラン、今年のミシュラン獲得発表があったばかりなのもあり、なかなか予約が取れません。
三人以上で利用する席は割と空いているのですが、二人利用の枠はなかなかに予約が困難。
毎日数回、キャンセルが出ないかとこまめにチェックしました。
我ながらすごい執念です^^
そしてチェックを始めて二週間、都合の良い日時の空きを発見!
「これだあっ!!」
会社にいることも忘れ、昼休みにポチポチとすごい勢いでネット予約をしました。
予約はOMAKASEからで、予約手数料390円/人がかかりますが、構わず予約。
一人30,800円のフレンチ予約なんて初めてだったので、かなりドキドキしました。
ネット予約後にお店から電話がきた
ネット予約をして10分後くらいに、お店から予約についての確認電話がきました。
・ドレスコードは男性は襟付き、フルボトム。女性は特に指定なし
・香水は控えてほしい
・アレルギーの確認
・レストランの利用目的(記念日・御祝など)
内容はザックリこんな感じです。
個人的には、予約時に「香水を控えてほしい」と伝えてもらえるのは助かります。
すごい量の香水をつけてくる人の影響で、食事中に繊細な香りを感じられなくなったことが多々あるので^^;
お店に到着
お店は駅から少し歩いた閑静な住宅街にあります。
客層的に、タクシー移動が基本のようです。
が、庶民な我が家は元気に歩いてお店に伺いました^^
スタッフさんが笑顔で迎え入れてくれました。
スムーズな対応で席へ案内。
平日ということもあるからか、周りのお客さんは外国人の方がほとんどでした。
予想していたよりお店のスタッフさんが多く少し驚きました。
最高級の料理を食べてみて
食事前に体が温まる飲み物をいただきました。
アルコールかノンアルコールか選べます。
まずテーブルに出された食事は野菜のチップスと豆腐のサワークリーム。
絶妙な塩加減が何とも言えない!
そのまま食べても良し、添えられたクリームをつけて食べても良し。
夫も私も既に満足感^^
お土産に買っていきたいと本気で思いました。
そして序盤からすごいものがきました。
自家製キャビア 鮑 毛蟹とササニシキのリゾット。
もうほんとご馳走様でしたという気持ち。
具材すべてが上手く絡み合って美味しさを感じさせてくれます。
丁寧な調理を感じる味。
お次はアルチザン野菜。
日本各地の美味しい野菜がこの一皿に。
生野菜・蒸し野菜・焼き野菜、それぞれ適した調理によって提供されました。
調理法だけでなく、味付けも豊か。
個人的には昆布だしがとても好ましく感じました。
夫は野菜たっぷりの一品がとてもお気に召した様子。
お次はスペシャリテ、蕪を複雑に火を入れて、シンプルに。
こちらはレフェルヴェソンスで必ず提供される一皿。
季節ごとに違う蕪のうまみを味わえるとのこと。
シンプルながらも、食感が良く、旨味と甘みを感じられました。
ごまかしの効かないシンプルな料理をこんなにも美味しく提供できるのは本当にすごいと思います。
続いて、甘鯛のポシェ 枝豆 茗荷 生姜 白味噌。
語彙力が乏しくてお恥ずかしいのですが、口に入れた瞬間に周りにお花がぱあっと咲くイメージ。
今回一番心躍った料理となりました。
茗荷も生姜も、自分自身毎日のように料理に使っていますが、こうも違う味の演出ができるものかと驚きました。
私は大きめにザクザク切って使うことが多かったので、細く切ることで繊細な味を出せるのだということを学びました。
勉強になります。
京都産・鴨胸肉を東京檜原村のミズナラで焼いて ソース・ヴァンルージュ アワビ茸 舞茸。
鴨肉ってこんなに濃厚な味がするのかと驚きました。
キュッと引き締まった身と、香り高いキノコがよく合います。
鴨腿肉と帆立のラビオリ 根セロリのスープ。
メインの鴨肉の違う部位を活かした一皿。
根セロリは普段口にすることがありませんので新鮮。
大好きな濃厚ラビオリと、キリっとするスープのマリアージュが絶妙。
やはりスープは旨味の宝庫です^^
アルチザンチーズ。
すべて国産のチーズです。
うーん、素材の良さは感じるのですが、チーズは今のところ海外のものの方が好みかなと感じました。
たまに国産チーズを食べますが、まだまだ伸びしろがあるなあと思います。
熟成栗 日本烏龍のアイスクリーム 林檎。
大好きな栗のデザートでテンション上がりました。
栗の上品な甘みを楽しみながら、ひんやり烏龍アイスクリームのアクセントを楽しみました。
最後に可愛らしいプティフール。
ちまっとしたフォルムなのに味も見た目も完成度が高い。
その場でお抹茶をたててくださり、心もお腹も落ち着きました。
どれも本当に素晴らしい料理で心が満たされました。
ご馳走様でした。
お土産がありました
帰る前に、スタッフさんがテーブルに籠を持ってきてくれました。
「一人ひとつ、お好きなものをお選びください」
お店でも使用している調味料などをご家庭でもどうぞということでした。
日常使いできるお醤油と蜂蜜をいただきました。
お店を出る際に紙袋に入れて渡してくれたのですが、醤油と蜂蜜と一緒に、食事に出たフォカッチャも入っていました。
ありがとうございます。
三ツ星は伊達じゃありません
あんまり期待値を上げて行かないようにしているのですが、良い意味で裏切られました。
どれも本当に美味しかったです。
シンプルですが、この一言に尽きます。
緊張していたのですが、スタッフさん方が思ったよりフレンドリーで接しやすかったです。
リラックスして食事をするのなら、やはりスタッフさんやお店の雰囲気も大切です。
もしチャンスがあれば、また行きたいお店となりました。
我が家にとってはかなりの出費ではありましたが、一生の思い出に残る素晴らしい経験となったので、後悔はありません^^
素敵な時間とお料理を提供してくれたお店の方、生産者の方に感謝です。
それでは良い一日をお過ごしくださいませ。
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