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syako
食事に重きを置いている食いしん坊会社員。
好きなことは「アート」「旅行」「ゲーム」。
何気ない日常を綴っています。

【「そのままの自分」を生きてみる】を読んでみての感想

目次

本の概要

書籍情報
  • 書名:「そのままの自分」を生きてみる
  • 著者:熊野智哉
  • 出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ [ 藤野 智哉 ]

価格:1760円
(2024/5/20 15:56時点)
感想(2件)

この本を読んだ理由

様々なストレスが要因で適応障害になり生きづらさを感じました。「マイナス寄りの考え方をなんとかしたい」「人間関係の悩みを解決するヒントが欲しい」「変わらなきゃ。このままじゃダメな気がする」と思っていたとき、他の人の考えを参考にしたいを思い手にとった一冊です。

著者が精神科医であり、気の抜けるラッコの表紙に惹かれたのも理由の一つです。

読んでみての思ったこと

今の私の状態がそのまま書いてあるなと感じました。可愛い表紙に反してお堅い文章じゃないかと少し心配して読み始めましたが、良い意味で砕けたフレンドリーな文章だったので、疲れて弱っている状態の私でも読みやすかったです。

第1章は「まずは自分をいたわり、ケアする」。自分を大切にするなんて、当たり前のことのようで、意外と難しい。体を休ませるということはできても、心をケアするというのは思っている以上にできていない。

「しんどい」「もうイヤ」と思ったときは、ゆっくりお風呂に入り、よく寝て、しっかり食事をとってみてください。するとどうでしょう。嘘みたいに疲れがとれず、相変わらずしんどいのです!たまった疲れというのは、そんな一朝一夕でとれるものではありません。だからこそ、たまる前からケアやご自愛が必要なのです。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

適応障害になって休職中の私は深く同意しました。二週間ストレス原因から離れて心身を休めても、なかなか以前のような心身の回復ができずにいます。寝ても寝ても体がだるく、気持ちも沈みがち。もう少し早くこの本に出会っていればとも思いましたが、実際に体験してみないとわからないことかもしれないとも思いました。

変わりたいからといって今の自分を否定するのではなく「私は変わりたいんだと思っているんだな」と自分の気持ちを受け止めるということについても記述がありました。私自身、最近は「このままの自分で良いのか」「もっと変わらなくちゃいけないのではないか」と、心の中で繰り返し自分を追い詰めていたように思います。一番の味方であるはずの自分に否定され続けたのであれば、気持ちが参るのも頷ける。今思えば、私を不調に追い詰めた要因の一つかもしれません。今の自分を否定するだけではなく、今の自分を認めた上で「こうしたらもっと世界が広がるかな」くらいに思えたらいいかなと感じました。

第2章は「他人を気にしすぎない」。他人の言動一つ一つに反応してしまうようになった私にとっては気になるテーマです。

「世の中には、正面から受け止めなくていい言葉がある」「みんなに好かれなくていい」という内容にそうだったとハッとしました。自分にとって大切でない人の心無いことにまで気をかけていたらキリがない。「みんなと仲良く」なんて幼い頃に言われたことが「実際には無理だし、そんな必要はない」と認識していたはず。だから反発したり気にするのではなく「苦手な人とは距離を置こう」としていたはずなのに、最近は余裕がなくなり反応してばかりいました。改めて意識して生活してみたいと思います。

他人の期待は他人の持ち物。自分が背負う必要はありません。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

この一文は私の心に深く残りました。そして「他人の気持ちは他人の持ち物なんだよ」と少し前に夫に言われたことを思い出しました。職場の人との人間関係にウジウジと悩んでいる私に夫がかけてくれた一言。

他人の期待に「応えなきゃ」と思ってしまったら、ちょっと俯瞰して「相手の期待」と「自分のしたいこと」を線引きするといいかもしれません。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

著者と夫がプレゼントしてくれた言葉の応用編のようなこの一文もとても印象に残りました。背負わない方法あるいはコツが、少しはわかったように感じます。

スキーマ や自動思考についての記述も興味深かったです。スキーマとは考え方や受け取り方に関わる心のクセのようなもの。自動思考はある状況において瞬間的に浮かぶイメージや考えなどのこと。各々自分のスキーマを通して物事を判断したり感情を抱くとのことですが、今の私はスキーマがよくない方にだいぶ偏っている状態だなと知ることができました。具体的には誰かの何気ない言動に「私は責められている」「大事にされていない」と感じてしまっている状態。辛い時はネガティブなイメージが前に出てきやすい。今すぐプラスの方へ切り替えることはできないけれど、マイナスに受け取ってしまった時は「そんなことないよ」と心の中で自分に言ってあげたいです。

勝手な自分ルールを「普通」「常識」って呼んでいることも少なくありません。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

自分ルールの多い私にとっては、どちらかと言えば自分が気をつけなくてはと思う一文。誰かに対して自分の価値観を押し付けたり、思うようにいかないことに対してモヤモヤや憤りを感じないように、あくまで「自分はこう思う」に留めておくことも必要。相手の言動に対して勝手にマイナスな解釈をして自分の感情に振り回さないように心がけたいものです。

第3章は「人間関係をちょっと変えてみる」。こちらも悩んでいるので気になる内容でした。

足を引っ張ってくる人を気にするより、手を引っ張ってくれる人と仲良く生きていきましょうよ。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

本当これに尽きるなと思った一文。他人や自分を変えるのは難しい。他人に関してはほぼ不可能に近く、変えられるとしたら自分自身。それも難しければまずは自分から人間関係を変えてみたり、人との距離感を変えてみるのも一つの手段。ストレスの元となる人から離れるべき。「簡単にはできない」「自分にとってはここが最善の場所であるからここからは動けない」なんてつい思ってしまうけれど、本当にそうなのか。

「ここがすべて」と感じているときって、多くは「視野が狭くなっている」か「間違ったルールに縛られている」ときだったりするのです。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

そうかもしれない。今の私は小中学生時代のように、会社という狭いコミュニティに囚われている気がします。「他ではきっと自分の能力は通用しない」と思い込んでいるかもしれない。でもそれは他を知らないから。12年間同じ場所に居続けることで視野が狭くなってしまったのかもしれない。

相手の感情は「相手のもの」です。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

たとえ誰かが怒ったり不機嫌になったとしても、そうすると決めたのは相手であり、その感情に自分が責任を感じたり気をつかったりしてコントロールされる必要はない。前章でも似たようなことが書かれていましたが、これは重要なことだと思いました。頭では理解しているつもりでしたが、休職前の私ができなくなってしまったことの一つです。同じ部の人の愚痴や不満を毎日毎日聞き続け、負の感情を自分のもののように感じるようになってしまっていました。最初は適当に聞き流していたはずなのに、ほぼ毎日延々と聞いているうちに悪影響が出てしまったようです。

「相手を許せるか」にこだわらず「相手を許した自分を許せるか」で考えてみるといいかもしれません。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

これについての記述も興味深かったです。なんでも許す・許さないではなく、何かの基準を持って判断する。「私が我慢すればいい」と自分を蔑ろにあるいは否定するのではなく「そんな自分でもいい」と肯定した上で許す。自分の気持ちを大切にする意味でも心がけたいものです。

「意見が違う=敵」って考えるクセがついてしまっている人がけっこういます。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

ここ数ヶ月の私のことだなと思いました。意見・考え方・挙動が違うだけなのに、無駄に反応して負の感情を持って臨戦体制をとってしまっていました。これは生産性はなく、ただただ疲弊するだけの悪癖です。「そういう感じ方・考え方もあるのか」と思えるように少しずつでも変えられたらと思います。

第4章は「自分の気持ちに耳を傾ける」。

社会にふわっと存在する、こうした「べき」「しなきゃ」を真に受けてしまうと、「自分が本当にしたいこと」「自分が幸せだと感じること」が見えなくなってしまうんですね。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

仕事や悩みに疲れて、自分がどうしたいかなんてあまり考える余裕がなかったです。「頑張って不妊治療も仕事も両立しなきゃと思うけど、心が疲弊しているから少し休みが欲しい」、今の私の素直な気持ちはこれかなと。日々何かに追われて余裕が無い状態だと、自分の気持ちすらよくわからなくなるのは理解できます。

「他人の言葉で自分の幸せの輪郭をつくらない」という記述も印象的。結婚して幸せを感じる人もいれば、息苦しさを感じる人もいる。バリバリ仕事をすることに幸せを感じる人もいれば、フリーランスで時間や場所に縛られない方が幸せな人もいる。

「自己否定の気持ちを感じたら、ちょっとその気持ちを横に置いておく」という意識をもつくらいでもいいかもしれません。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

ミスをしたことで謝罪することと、ミスをしたことで自分を否定することは分けて考える。たとえ何かを間違えてしまったからといっては、必ずしも「自分はダメなやつ」とネガティブな自己評価をしてしまう必要はない。私は出来事と自己評価をすぐに結び付けてしまうクセがあるので、気をつけたいなと思います。気をつけたいことが多すぎてもう収拾つかなくなりそうですが。

第5章は「自分のタイミングがきたら、変われるように」。

誰にどう思われても、あなたの価値は変わらないんですよ。誰か一人に認めてもらえないから価値が暴落するなんてことはないものです。単にあなたの価値が「わかる人」と「わからない人」がいるだけ。あなたの価値はあなたが決めてもいいのです。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

悪い意味で自己中心的になっていいという意味ではなく。誰かに否定されたとしてもそれが全てではない。少し勇気をもらえる記述でした。こう思うことができたら、何かマイナスな感情を持ったときの自分を励ましてあげられそうです。

「やること」ではなく、「捨てていいこと」を探す

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

「変わりたい」と思ったときに、足し算ではなく引き算で考える。自分のキャパを超えて何かをもつことはできないから、自分にとって必要なもの、そうでないものについて考えてみる。自分に何かをたくさん詰め込まなきゃと少し無茶をしていたかもしれません。

当たり前の日常ががんばりの連続だった、当たり前ではなかったのだと、「がんばれなくなってから初めて気づく」のです。

「そのままの自分」を生きてみる/藤野智哉/出版:ディスカヴァー・トュエンティワン

毎日当たり前のように早起きして、満員電車に乗って、会社で価値観の合わない人と一緒に働いていた休職前の自分は「一生懸命頑張ってたんだな」と他人事のように思いました。毎朝5時半に起きるだけでもすごかったのかもしれない。頑張っていたのに「このままの私じゃ駄目だ」と否定し続けてしまった。

ここには書き出していないけれど「自分に当てはまる」と思ったこと、「自分もこうしたい」と思えることが多々ありました。

第4章では、ある事柄について自分自身はどう思うかを書き出してみようという部分も多くよかったです。ただ読むだけではなく、自分の気持ちを実際に書き出してみることは大切だと今回メモを取りながらこの本を読んで実感しました。

全部一気に自分の思考に取り入れたり実践したりすることは難しいけれど、少しずつ自分に染み込ませていきたいです。一度読んだくらいではすぐに忘れてしまうので、この本は繰り返し読みたいと思います。

読み終わった後、不安で埋め尽くされた心が少し軽くなった気がします。感謝です。

こんな人におすすめな本

あとがきに「『変わりたい人』が本書の想定している読者」と書いてあります。

何気ない一文にも心がフッと軽くなる時があるので、「変わらなきゃいけないんじゃないか」と焦りを感じている人、なんだか心が疲れてしまっている人にもおすすめかなと思います。

シンプルだけれど、自分の心を軽くするためのヒントが多く詰まった本だと思います。ネガティブな印象を与える表現もないので、心が弱っている時にも読みやすく、優しく寄り添ってくれるような本でした。

人との距離感、人の気持ちの受け止め方に悩んでいる人、自分のことを見つめ直してみたいと思っている人にもおすすめしたい本です。

それでは良い一日をお過ごしくださいませ。

「そのままの自分」を生きてみる 精神科医が教える心がラクになるコツ [ 藤野 智哉 ]

価格:1760円
(2024/6/14 15:13時点)
感想(2件)

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この記事を書いた人

日本人の父とハーフの母を持つ、食いしん坊会社員。

ファッションより食事に重きを置いています。好きなことは「食べること」「好きな音楽を聴く」「アート」「旅行」「読書」です。

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